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言葉を失った生者に饒舌な死者が
愛と悪ふざけを捧げる青春映画。
ホラーにおける幽霊は悪い人たちばかりです。生きている人にとり憑くのです。なんてことをするのでしょう。全然共感できません。幽霊は人間の次にある段階で、つまりは人間の先輩といえます。とり憑くなんて後輩いじめです。ちょっとくらいいいことをしてあげるのが人間というものです。
では人間ドラマにおける幽霊はどうでしょう。生き残った人を救ったり、希望を与えたり、いい人過ぎです。死んだ途端に聖者になるなんて、都合が良過ぎるでしょう 。全然共感できません。ちょっとくらい「とり憑いてやろう」と悪いことを考えるのが人間というものです。
僕は人間らしい幽霊になりたいです。だからこの映画の幽霊たちはちょっと悪いことを考えたり、ちょっといいことを云ったりするのです。 |
▽キャスト
■加藤真/井上純徳/三納祐史/久米達也/平山由貴
▽スタッフ
■監督・脚本・撮影・編集:内藤瑛亮
■主題歌『ハレルヤ』:患者 |
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■内藤瑛亮(ないとう・えいすけ)
□1982年生まれ、愛知県出身 |
主人公エテ吉を演じる加藤真。この男を撮りたくて映画をつくりました。 |
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