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心の奥に暗がりを抱える少女。
そんな彼女の心の救済を描いた小さな物語。
年を重ねるにつれ、心の奥で薄らいでいくノスタルジー。
本作品は、失われつつある路地の風景を背景に、ノスタルジックな感情をふんだんに盛り込み、観る者の乾いた心に焼き付ける。“夢の中の私”と“妄想の中の私”。“現実の私”と“過去の私”。
極力セリフを排除するという寡黙なスタイルをとりながら、そうしたいくつもの“私”の映像によって、主人公の心象風景を綴っていく。 |
▽キャスト
■松林佳奈/石原明芽/石原智子/青木健治/宮嶋麻衣
▽スタッフ
■製作・監督・脚本・撮影・編集:岩松 顯
■撮影・助監督:平川祐樹
■音楽・録音・音響:松沼侑宏
■プロダクションデザイン:鈴木大和
■衣装・メイク:天野由加利
■記録:千石弥佳代
■人形制作:伊藤良子
■共同脚本:伊藤 修 |
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■岩松 顯(いわまつ・あきら)
□1967年生まれ、愛知県出身 |
人は、様々な“私”の寄せ集めによって存在している。“夢の中の私”と“妄想の中の私”。“現実の私”と“過去の私”。
本作品では、こうしたいくつもの“私”の映像によって、主人公の心象風景を綴ってみたいと考えた。
本作品は、幼き日に傷を負った自分を成長した自分が癒しに行くという自己救済の話だが、特徴的なのは、その傷を「現実世界で他人の存在によって救われる」のではなく、「妄想世界で自分自身によって救われる」という点である。 |
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