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廃墟の中を彷徨う孤独な命(ライフ)。
人によって作られる構造物。
捨てられ、忘れ去られ、時と共に朽ち果て、腐り始め。やがて異様な姿形をなす。廃墟。
時として人を惹き付け、恐れさせ。闇の部分には何かが宿っているような錯覚さえ覚える。
廃墟の魅力にとりつかれた男。カメラ片手に一人、孤独の創作活動が始まる。 |
▽キャスト
■高橋敦史
▽スタッフ
■監督・脚本・撮影・音響・編集:手塚 顕 |
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■手塚 顕(てつか・あきら)
□1976年生まれ、群馬県出身 |
短編ながら、完成まで2年もの歳月がかかってしまいました。
自分で終りを決めないと、永遠と続く作業のようにさえ感じられました。その孤独な作業は映画の中で重要な部分をしめる、ただそこに無言のまま何十年も取り残された廃墟とどこかリンクしているようにさえ思えます。
この映画は死を表現していますが、その中にもなにか美しい物、命(ライフ)が宿っていると信じて撮りました。
結果、作品自体がひとつの命(ライフ)なのかもしれません。 |
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