| 田代は金がない。空腹でたまらない田代は金策のため茶番で満ちた電話をかける。阿呆な誘いに食いつくのは、小学校からの友だち、横峰と鈴木。しかし、横峰は金がない。鈴木も金がない。能なしで、金なしの、彼らが必死で考えた浅はかな企みと、それにつづく彼らの愚直。目に見える彼らの愚かさの、その向こう側にあるもの、「仰げば尊し」。 | 悪戯が商売になったら、悪ふざけが職業になったら、そんな青写真を子供のころ描いた人は多いだろう。甘酸っぱい思い出としてそんな時代を振り返る人は多いだろう。けれど、彼らはそんなことはしない。彼らは真剣に、生真面目に、他愛ない悪戯で金儲けを企む。彼らは子供のまま考え、子供のまま行動し、そして、子供のまま成長する。 | ■監督／三村泰洋（茨城県出身） 1977年11月24日生れ
■脚本／三村泰洋 ■制作・演出／藤井大介、森 太郎 ■制作・進行／森 太郎 ■音楽／秋浜 立 ■撮影／秋浜 立、坪井 健、長沢 秋 ■出演／秋浜 立、藤井大介、三村泰洋、森 太郎、渡辺敦子 |
