世の中が憂鬱を知る前の時代。ある街へやってきたサーカス一座。老人道化師が作ったブリキのピエロ人形はゼンマイを巻くと意志をもつのだ。それは老人道化師も知らない秘密。人形は、客がこないサーカスを抜け出し、活気に満ちた街へ飛び出す。ゼンマイが止まるとどうなるのかも知らずに・・・。20世紀最後に送る感動のエンターテイメント。 | 本作品はパペットアニメーションであるがゆえに、ファンタジックな色彩に包まれてはいるが、視点はあくまで現代と前時代との克明な差別に注目しながら、“今”を生きる私たちが忘れかけている心とは何かを思いださせてくれる作品である。 1999年 韓国・日本青少年映画祭 グランプリ | ■監督/小山保徳(東京都出身) 1976年11月12日生れ ■脚本/小山保徳 ■制作/津島優子、玉田佐美子 ■撮影/岩熊 功■録音/林 彦祐 ■編集/門田暁人 ■音楽/ジョバンニ・パドゥーラ ■アニメーター/渡辺直久 ■人形製作/加瀬谷知憲、長澤かおり ■美術/尾藤雅芳、斎藤美佐子、西原政典 |