| 現代社会のひずみが生んだ若者の逃げ込んだ場所は、ビルとビルの間の迷路のような隙間だった。そこは、誰からも束縛されることのない自由な空間。やすらぎを感じたのも束の間、若者は得たいの知れない男達に襲われる。この狭い空間には誰にも気付かれない世界が築かれているのだ。そして若者の出現により、ボスの座をめぐって、争いが始まるのだ。 | 普通自主制作映画は途中空中分解が多いのだが、この映画は完成させるために撮影日数を短く、費用をおさえ、あちこちから機材を借りたり、手弁当で出演してくれる人達やスタッフを決めてから、シナリオを書いた。条件は照明機材が少ない、出演者のスケジュール等をみた上、狭くていつも同じ背景であること。その結果、隙間に設定した。 | ■監督／那珂靜男（秋田県出身） 1947年3月17日生れ
■撮影／山後輝起、山内 宏 ■編集／斎藤勇夫 ■撮影助手／菅原正寿、菊池 肇 ■照明／遠藤悦郎、工藤 恒 ■録音／三国幹夫、河内伸介 ■助監督／木村吉宏 ■構成／山田祥子 ■音楽／内海利勝、田中龍也、神尾 修、布施 直、長谷川健悦 ■進行助手／武立麻実 |
